東京都23区の中心地からすぐ北に位置する文京区。ここはこう配の急な坂と崖、台地、そして台地にかこまれた幾つかの谷から成り立っています。
この地には江戸時代初期から大名屋敷、武家屋敷が置かれるとともに、大きな寺社が創建されました。また、明治以降は「文京」の名の通り、学校や教育機関が多数集まっています。
今回お散歩するのは、そんな文京区の中でも東南部分にある護国寺、音羽、茗荷谷、小石川の一帯です。そこではどんな「お江戸」に出会えるのでしょうか? そのヒントになりそうなお話を藤浦先生に聞いてみましょう。
藤浦正行プロフィール
(江戸風俗研究家)
美術 Academy & School フィールドワーク「お江戸再発見散歩」担当講師。
MOA美術館学芸課長、太田記念美術館事務局長を経て、現在はNPO美術研究センター副理事長。専門は日本彫刻史、仏教絵画史。都内近郊カルチャーセンター等で活躍。
さらに江戸風俗研究家として、江戸時代の庶民の目線から、文化・暮らし・食を研究。
時代劇に見られるヒーローのような剣豪や奉行所の与力・同心ではなく、毎日汗して働く職人や商家の手代など本当の庶民の暮らしから見えてくる、江戸の生活の姿を見つめることで、現代の日本に失われつつある暮らしのあり方、日本人らしさとは何か?を共に考えていきたいと思っております。 |
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